間章『この旅には終りはない』、柏書房、1992年。

間章『この旅には終りはない』、柏書房、1992年。

(8832149504)

1970年代を疾走し、32歳という若さで急逝した音楽評論家かつプロモーターであった間章。フリージャズ系の音楽に関心のある人にとってはいまだに必読の神話的な存在です。その間がもっとも力を入れてサポートし、日本への招聘も実現させたのが、ソプラノ・サックス奏者のスティーヴ・レイシーでした。本書には、そのレイシーとの6回にわたるインタビューと、3本のミルフォード・グレイヴス論、4本のデレく・ベイリー論が収められています。後書きは、立教文学時代の恩師である小説家の辻邦夫によるもので、これも短いですが素晴らしい文章です。

間の文章は読みにくいものが多いですが、インタビューに関しては、非常に読みやすい平明なものになっていて、その点でも貴重な一冊かもしれません。いずれにしても、思想や文学なども領域にも横断的に目が及ぶこのような批評家が日本のジャズ界にもかつて存在したのだということを確認できるだけでも意味のある一冊だと思います。未読の人はぜひ。

1992年の初版です。

経年にも関わらず、帯に若干スレがある以外はどこにも目立つダメージはなく、表紙カバーは薄い透明プラスチックで保護されています。このような状態での入手はかなり難しくなっている一冊です。

参考までにAmazonへのリンクを貼っておきます。
https://www.amazon.co.jp/この旅には終りはない―ジャズ・エッセイ-Oak-books-間-章/dp/476010884X

#間章

カテゴリー:本・雑誌・漫画>>>本>>>アート・デザイン・音楽
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